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小「は〜…今まで度々行き違うことはあったけど…今度こそ、限界かねー…ただいまっと」
高「よっ」
小「…美佳子…?…たまたま…じゃない、よな…」
高「呼ばれてるような気がしたのよ」
小「あははッ…な〜に言ってんだか。売れない声優って相当ヒマみたいじゃん」
高「あきれた。それが久しぶりの再会で最初に出る言葉?」
小「…」
高「…相当苛立ってるね」
小「…んだよッ!喧嘩売りたいんなら、いつでも買うけどッ!?それ以前にどうやって入った
 のか知んないけど、人んちに不法侵入しといて…」
高「私達の『誓い』…忘れてないでしょうね」
小「……?…一秒だって…忘れたことなんてないよ。最初に出会ったとき美佳子、自己紹介
 するより先に言ったよね…
 『私達は、馴れ合うような友達なんかじゃない。成功する為にお互いを利用しあうだけの
 関係にすぎないの。だから、腹の底でどんなことを考えてたとしても関係無い。
 自分のことを好きになってくれなくたっていい。そしてこの先、今回の活動を踏み台にして
 どっちかが成功して、どっちかが落ちぶれたとしても、相手には目もくれず突き進むこと。
 でも、成功した方の栄光は紛れもなく、私達ふたりの力で勝ち得たものだ』って…そうだよ…
 そして、あたしは成功した!あたしは勝った!
 今まであたしを色物視してきた奴らの誰もが、シスプリの名前を出すだけで態度を変えた!
 辛いことがあってもがんばったから!笑っていたから、あたしは勝ったんだ!」
高「…じゃ、さぞ幸せでしょうね」
小「決まってるじゃないか!持て余すほどの暇を抱えてPSOにうつつを抜かしてる美佳子
 なんかとはすでに、住む世界が違うんだよ!」

高「…だったら、なんで……           …泣いてるの?」

小「…………え…っ?」
高「…まったく、いつまでたってもガキねえ」
小「……あ、あれ…なに…なんだよ…なんで、あたし…っく…あれっ……うぐっ…」
高「だいいち、Prits辞めようとしてる人間がシスプリも何も無いわよ。由美子は昔から
 そう。精神的負担は遅れて来るものよ」
小「…あたしが…無理してるって…?」
高「だから、これは昔のよしみからのお節介。はい」
小「…携帯?」
高「あのねえ、私が本当に気配だけであんたのピンチを感じ取ったとでも思ってたの?
 聞かれたのよ…『どうしたらいい』ってね。白羽の矢が立ったのが、由美子の事を
 それなりに知ってる私だったのね」
小「…まさか」
高「ガキなら喧嘩した後は、とっとと仲直りするもんよ」

小「……なっちゃん…?」
桑「あっ………もしもし…桑谷です…」
小「…」
桑「…ダメなんだ」
小「え」
桑「やっぱりね、楽しかった事、喧嘩した事…思い出しちゃうんだ。この前の事もそう。私の
 認めたくなかったところズケズケとつついて…すんごいむかついたけど、すごく心に染みた」
小「…あ…」
桑「…言っとくけど、謝ろうなんて気はさらさら無いから…っ!…うん、そういうのとは、
 たぶん違う…と思う。だって、もっちーの事は許せそうにない、これは曲げられないの…
 でも、私は、たぶん由美子ちゃんを必要としてるから…ここで逃げたら、駄目なんだと思う」
小「……なっちゃん」
桑「…あと、どのくらい続けられるか分からないけど…本当のゴールを迎える日まで、
 私と…私達といっしょに、Pritsを続けてください」

小(ずっと居場所を求めていた…いつかそこにたどり着きたいって思って、がむしゃらに
 走ってばかりで、時には無茶もしたけど…)
小「ひょっとしたら、もう…たどり着けていたのかもしれないな」
桑「…?あ、い、言っとくけど!あくまで仲直りとかじゃなくて、こう、ライバルというか…
 仮にも私の認めたPritsのリーダーなんだし…あと、そのケータイ私のなんだから、
 絶対後で返しなさいよ!」
小「あはっ…りょーかい。あっ、ちょっと待ってて。…美佳子ごめん、すっかり迷惑かけ
 ちゃった上に、さっきはあんなひどい事……美佳子?」

 

┌──────────────────────────────────┐
│由美子へ                                            │
│あとは、彼女が私の代わり。それと、寝るときにかけてるものを蹴り飛ばす癖、  │
│まだ直ってないんでしょう?由美子は私と違って売れっ子なんだから、身体は    │
│大事にするように                                        │
│                       美佳子                      │
└──────────────────────────────────┘

 

桑「もしもし?ちょっと、聞いてる?ねえ、どうしたのよ?もしもし…!?」


                      【…→TO BE CONTINUED…!】

 

 


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