望「いったの?寝心地悪かったら新しい下着あるからね・・・」
ぼそっとつぶやいて、またもっちーは寝入ってしまった。
聞かれてた。
あたしは恥ずかしい気持ちでいっぱいで固まっていた。心臓がバクンバクンって
音をたててる。
そして再びもっちーの声がした。
望「またきっとPritsのみんなが集まるときがくるよ。だから心配しないで」
望「望月もいっしょだからね・・・」
翌朝、目覚めるともっちーはもう家を出て行った後だった。
ほんとは今日の仕事はゆっくりでも良かったのに。あたしに気を遣ったのかな?
あたしはあんな恥ずかしいことしてたから、もっちーにあわせる顔がない。
そのときあたしの携帯電話が鳴った。
桑「奈々ちゃん?」
水「なっちゃん、いま時間ある?ちょっと話がしたいんだけど」
奈々ちゃんが待ち合わせに指定したのは文化放送の建物の近くの喫茶店だった。
かつてPritsのみんなでお茶してたっけ・・・
水「あ、なっちゃん、待たせちゃったね」
桑「水樹さん、ほんとに勘弁してほしいわね」
水「ふふっ、なっちゃんたら相変わらず舌好調ね」
大人っぽいな・・・奈々ちゃんは変わった。最後のPrits集合の時よりも。
こんなふうに面と向かって話すのは久しぶり。なんだかあの頃が戻ってきたみたい
に思えたとき、奈々ちゃんが真面目な顔で切り出した。
水「そろそろ本題に入るね」
桑「えっ」
水「パピーズの子たち、あの子たちを番組から外してちょうだい」
桑「ば、ばかじゃないの!なに考えてんだか解んないわよ。第一あたしにそんな権限ないし」
水「やりようはあるじゃない。放送をもっとつまらなくするとか」
水「そしたらパピーズも放出されるかも・・!」
(ピシャーン!)
口より早くあたしの平手が奈々ちゃんの頬を打った。
水「くやしくないの!?私たちは、プリッツは追い出されたんだよ!!」
桑「ふざけんな!腰掛けくらいでやってたひとに言われかないね!」
桑(なんてことを言っちゃったの!?)
水「ふふっ、そうよ。そうよね。なっちゃんにとっては私はやっぱりよそ者だよね」
水「Prits消滅の理由の半分は私のせい」
水「だけど、最後に言うわ・・・誤解しないで。私は何にでも一生懸命にやるだけだから」
奈々ちゃんは席をたつと、一枚の手紙を残して喫茶店を後にした。
あたしは呆然としたまま手紙の封も切らずに喫茶店の天井を見上げていた。
そのとき、携帯のメールがなった。
『なっちゃんへ、さっきはごめんね。あんな言い方しちゃって。私、
どうかしてたみたい。どうか伝わってほしいの。ここでがんばらなきゃ、
ううん、これまでもがんばってきたから。4人のライブを語り合った
あの日のことは決して夢なんかじゃないんだって。応援してくれる
たくさんのひとたちがいるんだから。 奈々
P.S お店を出てからちょっと泣いちゃった。埋め合わせは徹夜で
私と・・・ね!』