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「ふぅ〜今日のお仕事終わったぁ〜」
久代はう〜んと伸びをして、そうつぶやいた。
「今日もまた失敗しちゃったなぁ」
最近、久代は失敗続きだった。一人暮らしを始めてからそう経ってなく、まだ、ごたごたしていたのだ。
ふと思いたって、久代は携帯電話をかけた。
「そろそろ、なっちゃんも終わる頃かな・・・」

トゥルルル・・・  トゥルルル・・・

「もしもし、どうしたの、もっち〜?」
携帯のかけた先は夏子だった。
「うん・・・あのね、今日もうまくいかなかったの・・・それで、なっちゃんの声が聞きたくって・・・」
「んも〜もっち〜ったら甘えんぼさんなんだから」
「えへへ、ごめんね」
夏子は相変わらず笑い飛ばしてくれた。その笑い声を聞いていると不思議と安心感が湧いてくる。
「そうだ、なっちゃん今日は大丈夫?」
「う〜ん、今日はちょっと用事があるからパス」
「そっか・・・用事があるんじゃ仕方ないよね」
久代は残念そうに声を落とした。
「なに暗くなってんのよ。明日、ラジオの収録の時に会えるでしょ」
「うん、そうだね」
「じゃ、電話切るよ」
「うん、おやすみ、なっちゃん」
久代は「はぁ」とため息をついて電話を切った。
「今日は一人か・・・」
切ったばかりの携帯をしばらく眺め、気を持ち直してから家路に着いた。

「ただいまぁ」
家の鍵を開けると、誰もいない中に向かって声をかけた。
「よう、ヒサヨ」
いきなり後ろから声をかけられ振り返ると、一人の男が立っていた。
「・・・っ!?タ、タカシ・・・」
「久しぶりだな。もう5年・・・6年ぶりくらいか?」
タカシは、久代が高校のころに付き合っていた男だった。
当時、兄の影響で車に興味を持ち始めてた頃にナンパされて付き合い始めた。
彼は走り屋で、いわゆるヤンキー(死語)だった。
しかし、その頃はただ単に付き合っている人がいなかっただけで、ノリでOKを出していた。
彼と初体験もしたが、愛のある交わりではなく、興味本位の交わりだった。
1,2年くらい付き合ったが特別な感情は生まれることはなく、高校卒業と同時に自然消滅的に別れていた。
「何か用?」
「せっかく会いに来てやったのに、『何か用』はないだろ」
「もう別れたんだから、あんたと私は関係ないでしょ」
「そう言うなよ、噂で一人暮らしを始めたってんで、見に来てやったんだよ」
「別に大丈夫だから、帰って」
久代は嫌味っぽく言ってやった。
「とりあえず、中に入れてくれよ」
「イヤッ!!とにかく、帰って!」
「しょうがねぇな・・・」
「・・・!?」

タカシは久代の口を手で押さえると、家の中に引きずり込んでいった。
そして、部屋のベッドを確認すると、その上に久代をたたき付けた。
「いっ・・・何するつもり?」
「何をするって、ナニをどうするかはお前がよく知ってるだろ」
「イヤ、やめて!」
「それじゃ、ヤってほしくなるようにしてやるよ」
そう言うと、タカシは久代の上に馬乗りになり、久代の両手を頭の上で押さえつけ動けないようにした。
「まずは食前酒から・・・」
タカシは強引に久代の唇を奪った。
「ん・・・・んっ、んんん・・・・・」
「ん?おいおい、歯とじてたら舌がからめないだろうが」
タカシはあいている方の手で、久代の頬に指をかけ無理やり歯をこじ開けた。
「あ・・・やへて・・・」
「はぁ?何て言ってるか分からないなぁ。では、改めて」
「ん・・・」
今度は唇を重ねるだけでなく、舌を入れていった。
「んんん・・・・ん・・・・・」
そうしているうちに、だんだんと久代から力が抜けていった。
抵抗する気力がなくなったと判断したタカシは、舌をからませたまま、久代の服をまくし上げた。
「ん・・・ぷはっ・・・や、やめて・・・」
「口でそんなこと言ったって、体は正直だぜ」
「そんなことな・・・あっ・・・いやっ、ああぁん」
「胸が弱いのは相変わらずのようだな」
タカシの手はブラジャーの中に侵入していた。

「少しは大きくなったか見てやるよ」
中に入れていた手を出し、ブラジャーもまくし上げた。
なりは小さいが、形のいいふくらみが露出する。
「タカシ・・・もう、やめて・・・」
「何言ってんだよ、まだ前菜だろ」
「そんな・・・・・ああああぁぁんん・・・・」
タカシの舌がふくらみの先の突起をはっていく。
「嫌がってるわりには、かなり感じてるじゃないか」
「お、おねがいだから、胸はやめ・・・・んんんんん・・・・」
久代の言葉を無視して、タカシは胸を責め続ける。
しばらくすると久代の目はもう虚ろになっていた。
「そろそろメインディッシュといきますか」
すると、タカシはスカートの中に手を入れ、ショーツを脱がしにかかった。
(助けて・・・・なっちゃん・・・・)
タカシの手が久代のショーツにかかったその時・・・・

ピンポーン

「もっち〜、いる?」
タカシと久代の情事に水を指したのは、夏子のチャイムだった。
(な、なっちゃん・・・・!?)
「ちっ、いいところで・・・・」
「なっちゃ・・・・んんん」
声を出そうとした久代は口を遮られた。
「おっと、叫ぶなよ。気づかれたら困るからな」
「んんんん・・・・(なっちゃん、気づいて・・・・)」
当の夏子はドアの前で首をかしげていた。
「携帯かけてきたんだから、もう帰ってるはずなんだけど・・・それとも寝ちゃったのかな」
少し考えたのち、持っていたかばんから鍵を取り出した。
この鍵は久代が一人暮らしを始めてすぐに夏子に渡した合鍵だった。
「中に入って、もっち〜驚かしちゃうか」

ガチャ

「くそっ、何でここ鍵持ってんだよ。それなら、チェーンもかけとくべきだったな」
タカシは素早くズボンをはいて、逃げるように部屋を飛び出した。
「どけっ!」
「きゃ・・・・いった〜」
タカシは夏子を吹っ飛ばして、走り去っていった。
「ったく、いったい誰よ。もしかして空き巣?」

耳を澄ましていると、奥の方から泣き声が聞こえてきた。
「あれ、もっち〜いるの?」
夏子は中に入り、声のする方へと向かっていった。
「ぐすっ・・・なっちゃぁん・・・・」
「どうしたの、もっち〜!?それに、その格好・・・・もしかして、あの男に・・・・」
「・・・・・・・・・・」
久代は答えなかった。いや、答えられなかった。
「私には言えないことなの?」
「・・・・・・・・・・」
「それとも、今は一人にした方がいい?帰っろか?」
「いや・・・・・帰らないで・・・・・一人にしないで・・・」
久代は消え入りそうな声でそう答えた。
「もう、しょうがないんだから・・・・私が慰めてあげるから」
「・・・・・うん」

久代はシャワーを浴びて戻ってきた。格好はバスタオルを体に巻いただけだった。
「お願い・・・・なっちゃんでいっぱいにして・・・・」
「ふふふ・・・分かってるって」
夏子は優しく微笑むと、久代と唇を重ねた。
「ん、もっち〜の唇ってやわらかい」
「なっちゃんだって・・・あっ」
夏子は舌も使ってきた。
久代もそれに応じて、積極的に舌をからませる。
しばしの間、静寂の中に口付けの音だけが響いた。
「そろそろ、ベッドに入ろっか」
「うん・・・」
久代はベッドに横になると、バスタオルをはだけた。
夏子も身に着けているもの全て脱ぎ、久代の待つベッドに入った。
このベッドは二人で寝ることも考えて、少し大きめのを選んであった。
「もっち〜のおっぱい飲みたいな・・・」
「うん、いいよ・・・・あん、んんあああぁん・・・」
もちろん、夏子は久代の性感帯くらい承知の上だった。
「はぁ、はぁ・・・な、なっちゃんのもちょうだい・・・」
「だ〜め、まだおあずけ」
「そ、そんな・・・・ああぁぁぁっん」
久代のお願いは聞いてもらえず、執拗に胸のふくらみを責められる。
もうすでに突起部分は硬くなっていた。

「もっち〜のアソコも舐めちゃおうかな」
夏子は体を下の方に移動させていった。
そして股の茂みに顔をうずめると、すでに湿っていたところに吸い付いた。
「んんん・・・・な、なっちゃん・・・お、お願いだから久代にも・・・うんん・・・」
「もう我慢できないの?しょうがないなぁ」
夏子は体の向きを変え―脚を久代の頭の側に向け―久代の上に覆いかぶさった。
そう、“キャンサー”の印を描くように。
「んっ、んっ・・・・なっちゃんのおいしい・・・」
「あん、もっち〜のだって・・・」
部屋の中には二人の喘ぐ声と、クチュクチュとお互いを舐めあう音が響いた。
あたりには女の子の蜜の甘い香りが漂っていた。
「ぁん、あっ、んん、なっちゃん・・・・そろそろ、イきそう・・・・」
「んっ、んんん・・・・私もよ、もっち〜」
「ん、うんんんんんんんンンンッッ」
久代の方が先に絶頂を迎えた。
「はぁ、はぁ・・・・・なっちゃんも・・・」
「ん、もっち〜・・・・舌の使い方が・・・・上手くなってるぅ・・・うううぅぅぅぅああぁぁんんっ!」
夏子も絶頂を迎えた。

二人はしばらくの間、脱力して横になっていた。
久代は引っかかっていたことを思い出し、夏子に聞いてみた。
「そう言えば、今日は用事があったんじゃないの?」
「あぁ、こっそり行って、もっち〜を驚かそうとしてたのよ」
「そうだったんだ・・・・・ありがと、なっちゃん・・・」
二人は軽く唇を重ね、眠りに落ちていった。