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こんなはずじゃなかったのに。夏子は不思議な気持ちでいっぱいだった。
もっちーにリードされたり、ふたりでお風呂に入るなんて「あの時」以来の
ことだった。
でも今日はホラー映画を見たわけでもない。ただもっちーのかわいい顔を見たいって
はりきってきたのに。
夏子は表面的には屈辱感を覚えながらも、ひたすら“されっぱなし”の状態に密かな
快感がこみ上げてくるのを抑えられなかった。

夏子(もっちー、もっと・・・して)
この一言が喉から出かかったその時、久代の一言が夏子を完全に狂わせた。

久代「久代のこと・・・脱がせて」

その一言で夏子の手が震えた。バクバクという心臓の音が頂点に達する。
夏子は何も言わずに久代のボタンを外し始める。緊張で震える夏子とは対照的に
最後の下着まで脱がされた久代は平然と夏子に向き合っていた。
凛とした久代の表情、そしてきれいな肌を見せつけられ、夏子はゴクリと唾を
飲み込んだ。

久代「こんどはなっちゃんの番だよ・・」

いつもなら冗談はやめろとでも言ってるところが今日は何も言えない。
いや、自分の本心が望んでいるから、理性より欲望が強いから。
いつの間にか夏子は久代の奴隷だった。
久代はすっと夏子のキャミソールの肩口に指をからめ、丁寧に脱がしはじめる。
じらすように、ゆっくりと、夏子の体の線を探るように。脇から胴へ、胴から
腰元へ。

昨日の痴態と緊張による汗で夏子の下着は汗ばんでいた。
夏子の肌の汗ばみに気づくと、久代は全身をべったりと夏子にくっつけた。

久代「素敵だよ、なっちゃん」

久代の奴隷となった夏子は「ご主人様」の褒め言葉に体がとろけ、全身を久代に
預けていく。やがて夏子の口元はご主人様の唇を求めるべく「ください」の表情を
浮かべた。
久代の唇が重なっていく。
夏子の全身から力が抜け、久代と共にふとんへ倒れ込む。

久代「してもいいけど、お買い物に行けなくなるよ。いいの?」
夏子「ご、ごめんなさい。欲しいの・・・」

久代は夏子の表情を全て分かった上でじらしているのだ。こんなに素直な夏子を
見て、久代はいじめたくなる気持ちを抑えられなかった。

久代「だめよぉ」
夏子「え・・・」
久代「ここでしたらふとんが汗でべとべとになっちゃうもん。ほら、なっちゃんの
  ここ、今もこんなに・・・」

久代は夏子の胴まわりに当てていた手のひらを夏子に見せる。
きらきらと輝く新しい汗は夏子の期待の証にほかならなかった。
夏子はくすんと涙ぐみながら、切ない顔で再びごめんなさいとつぶやいた。

久代「シャワーに入ってからたっぷりとしてあげるね」
夏子「・・・うん」
泣いたカラスが・・・ご主人様のお許しに、夏子はたちまち安堵の表情を浮かべた。