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今夜の番組チェック

 

 

【OP】
最初はただの煩いクラスメートだった。隣りの席というだけで話しかけられるわ、迷惑はかけられるわで、
転入してから息をつく間も無かった。でも、いつからだろう。そんな無鉄砲な彼女の傍にいるのが心地よく
なっていたのは。彼女の夢…アイドルグループ『Prits』デビューをかなえてあげたいと思うように
なっていたのは。
「ねえちょっと、聞いてくれる?」それは、彼女の些細な相談がもとで始まった…

【本編】
「実はひとり、目星をつけている子がいるんだ」
その級友・小林由美子ははみ出し者のレッテルを貼られた問題児で、家庭環境の影響から
自暴自棄な青春を送っていた。他人、特に桑谷とは反りが合わず、常に一人でいるらしい。
「…なるほど。自分が誘ったんじゃ無視されると思って、代役を頼んだわけだ」
その侮蔑するような物言いに釈然としないものを感じた主人公は、それから意地を張り合う
ように小林を勧誘し続ける。そんな鼬ごっこがクラスの目に付き始めた頃、歌手のレッスンで
学校を休みがちだった隣りのクラスの水樹奈々が介入してくる。
「あんたたちのしようとしている事がどのくらい身の程知らずか、教えてあげる」
他のすべてを棄てて歌手を目指す水樹にとって、主人公達の行動は目障りな馴れ合いだった。
なし崩しに奈々vs 桑谷・小林(+主人公)の構図が成立させられ、放課後、校内でライブ対決を
する事になる。付け焼刃の結束の力で辛くも勝利を収めた主人公達は、奈々を仲間に加えた。
構想上の四人目として、主人公は桑谷の妹分、望月久代を提案する。
Pritsのメンバーを集める時、いつも桑谷の後ろをくっついていた彼女。
この案に対して、桑谷は激昂した。「この子に務まるわけないじゃない…!」
桑谷の言葉に傷つく望月。「あたしがいなくなれば、いいんだよね…?」
その日以来、二人の関係はギクシャクしてしまう…。しかし、桑谷は潜在的な望月への嫉妬と
偏愛に気付き、自ら望月をメンバーに誘い入れる。その光景を見て、既に自分の助力は必要無い
のだと悟った主人公はひとり、輪を離れる。すると、主人公を追いかけてきたPritsは
口々に訴えた。「勝手にいなくなったら…駄目だからね!」
「あたしを巻き込んでおいて、逃げるのかよ?」
「責任とって、一人前にしてよね」
「…帰ろ?」

学園祭の季節がやってきた。不穏な噂のせいでPritsのライブは認められず、あわや
学校側との対立にまで発展するところだったが、桑谷の先輩・横手久美子の
バックアップもあって無事許可を得る。
「どうも、私達の成功を面白くないと思っている人間がいるみたいね」
桑谷が何か気付き始めた折、かかず・神崎・千葉・川澄といった校内でも筋金入りの個性派が
集結したカルテット『C'stis(システィス)』が登場。お互いの解散を賭けてPritsに
学祭でのライブ勝負を挑んで来る。敗北を喫した後、彼女達は自分たちもただの当て馬に
過ぎない事を告げ、メジャーへの夢を棄てた。
このグループ対決の陰で、一足先にメジャーデビューを果たし、学内でもたった一人で
Pritsを凌ぐ人気を集める少女がいた。その名は堀江由依。桑谷の旧知にして、
これまでの妨害工作を仕組んできた黒幕だった。
堀江との友情にほだされ、何もできなくなってしまう桑谷。だが、今やPritsデビューは
桑谷一人の夢ではなく、主人公達との、また今まで応援してくれたみんなとの夢になっていた
事に気付き、堀江に勝負を挑む。
学校の全員がPritsの歌に湧いた時、堀江の口から全ての真実が明かされた。
「たとえ成功しても、自分の夢をしっかりもっていないと、業界の力に流される。
私はどんなことをしても売れたくて、売れた後どうしたいのかなんて考えた事もなかった。
自分自身のビジョンをちゃんと持っていなかったから、周囲の人の言われるままの事を
してきた。貴方達の妨害もそう。私のプロデューサーはただ思い通りになる人形が欲しかった
から、貴方達みたいな自由な風が業界内に入ることが嫌だったのね。でも、一所懸命な
なっちゃんを見てて思ったの。なっちゃんを裏切ってまで歌いたくなんかないって」
再び桑谷と友情を確かめ合った堀江は、今度はメジャーの世界で勝負することを誓い、
Pritsの前から去った。そして……

【ED】
今は遠いところにいるなっちゃんからファーストシングルが送られてきた。
タイトルは彼女と出会ったときに舞い散っていた桜のタイトルがつけられていた。
明日は、久しぶりに彼女と会う日だ。